今日も飲まなきゃやってられない

人生の半分ぐらいを終えた女の仕事と日常

ジョーカーを見た話

 

バットマンシリーズはそれなりに見てるつもりの私。

どっかのネットの記事で、ジョーカーめっちゃ良いよ!

って聞いたから、それを60代の母に伝えたら、同日に2回も見たんだって若干興奮気味に教えてくれて。

 

あれ、毒親出てくるんだよね、大丈夫?

 

って思いながら、感想を聞いてたんだけど、「とにかくとても良かった」とふんわりした事しか言わないので。

今無職で暇だから、子供達が学校と保育園に行っている隙を狙って見に行ってきましたよ。

 

私はダークナイトのジョーカーの不気味さが好きで

あの頭の回転が早いところと、演技なのか本気なのか分からないところと、嘘しかつかないところが

大好きで、バットマンが出てくるシーンは早送りしてジョーカー眺めていたいなって思ったぐらいだった。

 

それで、平日の朝の10時からほぼ貸切の映画化の片隅に座って、気合の入ったワンピースを着込んで見てきたのよ。

 

なんていうか、なんていうかね。

ジョーカーは単純でわかりやすい話で、もう公開日からかなり経ってるから

それにこんなとこ見にくる人いないと思うし

ネタバレとか気にせずに書いちゃうんだけど。

 

昔から脳障害がある若干知的レベルの低い、居場所のない男性が

毒親に抑圧されながら、息苦しさを感じながらなんとか生きてるんだけど

結局中身が凶暴だったっていう話。

だと、思うのよ。

 

私は主人公がジョーカーになるってわかってて見てるから、主人公が酷い目に会うたびに、

「早く覚醒しちゃいなさい! あなたなら殺れるはずよ! ジョーカーでしょ!!!」

って心の中で言いまくってたんだけど。

これは、私がジョーカーをキャラクターとして見ちゃってるからなのよ。

 

で、酷い目にあいまくった主人公が、最後は社会に復讐して、犯罪者になって

みんなに担ぎ上げられるあたり

まぁ、見てるこっちはすっきりするよね。

 

良くやった、アーサー!

頑張ったね、その調子で全員燃やしちゃいなさい!!!

 

ってなもんで。

 

あなたがそんな目に会うのは、社会が悪いの、金持ちが悪いの、他人が悪いの!!!

 

っていう話になるわけですよ。

 

フィクションだからそうやって楽しめるんだけどね。

じゃあ現実社会で、酷い目にあってる子たちがみんな犯罪者になるのかっていうとそうじゃないでしょ。

 

私は酷い目にあってきたからこそ人に優しくできる人の方が、よっぽどたくさんいると思うよ。

 

そういう話だった。